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だるうだ

3年

昨日で東日本大震災から3年ですね。
NHKでは毎日特集をずっと流していますが、あの日テレビで見た地獄のような光景は一生忘れないでしょう。

あの日は家の引越し用意で午後は休みを取って、夫婦でテレビをつけながら荷造りをしていました。
家に帰ったのが恐らく1時くらいで、さて始めようかとした時にNHKで今まで経験した事のないような速報が流れ夫婦で手を止め見入っていました。

すかさず会社へ電話して東京のお客さん達の安否を確認しても、関東は電話が繋がらない状態。
そして押し寄せる津波の映像。

その夜、日本でバンドコンテストで勝ちあがったバンド2組とBackstageで演奏するイベントがある予定でしたが、本当に決行するのかもギリギリまで分からず。
結局イベントは行われたわけですが、日本から来ていたバンドの方々は気丈にしっかり演奏。本当は心配でそれどころではなかったはずです。




その後の混乱により、当然会社の業績が元々悪かったのが更に悪化。
給料が出ていなかった状態で、貯金ももう2ヶ月で底をつく状態だったので、転職を決意。
今だから言えますが、一緒に会社を立ち上げた同僚に半分騙されていたんですよね...
委託工場からコミションをもらって、会社とは別の商売で儲けていて、会社からのオーダーが面倒なのでサンプル作りから放置。サンプルが無ければ受注は出来ないわけで、そんな状態が1年以上続いてました。
一緒に立ち上げた2人は、前の会社から退職金をたんまりもらっていたので、給料無しでも痛くなかったようで、皆の為に自主退職をした僕は当然退職金ゼロで会社を立ち上げるのに資金を入れていたし、それまでの給料も家族という事で社内で一番低かったのでどんどん生活が圧迫されるように。

これから起業を考えている皆さん、絶対1人でやるべきです。
味方だと、友人だと思っている人間も所詮他人です。

39にして転職ははっきり言って勝算が無いと半ば諦めていました。
転職を決めたその日に日系人材紹介会社10件程に登録、靴やアパレルだけでなく何でも来いと構えました。

一番早く連絡をくれた業者と数日後面談を行う事になりました。
履歴書を持って、部屋へ通され、「ちょっと待ってくださいね」と5分ほど待たされた時は本当に不安でした。

「お話しの前ですが、丁度良い案件がありまして」

と唐突に紹介されたのが今の仕事でした。
まず聞いた事の無いポジション「総経理」。

「経理?あの大学依頼経理やってないんですが大丈夫でしょうか?」

聞けば、経理ではなく事務所の責任者。
「え?マジで?」
が最初のリアクション。
驚く事にそれ以上にありました。

* 日本採用で駐在扱い
* 社宅出る
* 給料はこれまでの倍

ちっぽけな商社を半分つぶしてる状況の僕にそんな好待遇?
うれしかったのと、それまで何で苦労して貧乏しながら家業をやっていたのか、何で自分を信じて就職活動をしなかったのか、自分の置かれている状況が馬鹿馬鹿しくなりました。

もう1つありました。
* ローカル商社で次期社長職
* 給料はこれまでの3倍

こちらは女社長が来てくれと泣きながら訴えてきて心が動きましたが、それまで我慢していた嫁が駐在総経理にするよう強く説得していたので、1ヶ月悩んだ挙句、今の職を選ぶことにしました。

面白い事に周りに回って、うちの父親が20数年前に香港に来た頃にやっていた業界の同じ業種。
蛙の子は蛙なんですね。

それまで中国製品を日本に売る仕事ですが、それからは逆。
日本製品を中国にある日系大企業へ販売するお仕事。
苦労した品質管理は日本側でやってくれるし、営業も日本側で採用されるので必要なし。
やる事はスタッフ管理がメイン。
結局それが一番性格にあっていたんですよね。

小学校の頃からどこの国に行っても、何をやってもいつも班長やら、学級委員やら、生徒会長やらずっと人をまとめる事ばかり選ばれてやっていて。ただそんな事履歴書に書いた事無かったし、それが自分の取り得だとも全く気付いていませんでした。
それまで「損な役」ばかりやらされていたという意識の方が強かったです。
それが今の上司からは「それしか出来ない」と見られているようで...

入社する前、色々と社内の不仲で退職者が多かったり、トラブルが耐えなかった職場だったそうですが、今じゃ平和そのものでボケてしまいます。
Jrのサッカーチームではなるべくそういう役回りがまわってこないよう隠れていますが。

あれから3年、まだまだ日本には生活が戻ってなく、色々と苦労をしている人達が大勢いるんですよね。
震災がきっかけで大きく僕の生活も変わりましたが、恐らくあの日の事は実際体感していない僕でも忘れないでしょう。
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by jukmann | 2014-03-12 22:34 | だるうだ | Comments(0)

香港から30年ぶりに帰国して単身で頑張っているおっさんです。


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