お祭り、そして彼らにとって地獄のような猛暑の中で行われた対香港イレブン戦。
香港の「粘着」戦術(アミ語録より)はともかく、本来一流ストライカー達なら目隠ししてても入れれるようなチャンスを悉く外したニステルとサハはみっともなかったです。
先週の親善試合と同じくファーギーは前半、後半とそれぞれ違うチームを起用。
前半でいきなりニステルとルーニーが出場という事で「これはハーフタイム前に5得点だ!」と期待したんですが、そんなに世の中は甘くなかったです。
激しくマークをつける香港チームは出だし、フレッチャーのパスミスから速攻をかけいきなりシュート。「え?」と言う感じでした。
香港側のシュートは前半あと1本あったくらいですが、とにかくフレッチャーのパスが粗かった。
それを見かねて左の奥からスコールズが突っ込んできてボールを奪ったり、リオが後半から前線へ上がってきたりしてました。
攻撃パターンはフレッチャーとフィルの連携で右から上がり前の3人へつなぐような感じで、左のリチャードソンは試合中殆ど存在無しでした。
良かったのはパク。
俊足、パスのうまさ、ポジショニングセンス、トップ下やウイングとして超一流レベル。
昨年見られなかったルーニーとの絶妙な連携には驚きました。
確かにロナルドの個人技は凄い、けれどチームワークに対するセンスはすばらしく、ルーニーとのコンビネーションを考えるとパクの方が上でしょう。
問題はニステル...
ルーニー、スコールズやパクがおいしい球を出してゴール前でフリーになる場面が幾つかあったのに悉くクロスバーの上へ打ち上げてました。
さすがに自分の姿に怒ったのか、相手チームの選手に八つ当たりまでしてました。
どんなに好調であったストライカーでもこういう試合が一つでもあると自信レベルが低下して照準が狂い始めてスランプに陥る事が多いので心配です。
特に相手はリバプールが2年前7-0で辱めた香港チーム。
うーん...
さて時間は5時を過ぎ気温も下がり気持ちの良い風が吹き始めた頃に後半戦が始まりました。
熱血男スミスが統一する中盤でめまぐるしいワンタッチパス開始。
この試合スミスのパス回しは目を見張るものがありました。
彼の存在はキーンと言うかヴィエラのような感じですね。
前半と打って変わって攻撃はスミス、オーシェー、ギグスそしてロッシーからなる左サイドが中心。生で見るとオーシェーはうまいですね。
ボールコントロールやボディーバランスがぴか一。
技術的にリオレベルにも近づける素質がありそうですが時々ボケッとしちゃうのがね...
クレバソンはどちらかというと邪魔でした...
せっかく攻撃の糸口になるワンツーをギグスなどから受けても直ぐにボールを失うし、切羽詰って前線にパスを出せば明後日の方向。
彼のフォローが無く右前でサハがボールを持ちながら取り残される場面もしばしばありました。
ロッシーニついては球をキープするという面とパスの精度面で多少疑問が残ります。
彼が球を失うたびにスミスがうまいスライディングで奪いなおしてました。
とにかく後半で光っていたのはスミス。
これじゃ彼はFWに戻れそうにも無いですね。
ガリーのセンターバックもすばらしかった。
これから年を取ってスタミナが心配ですが運動量がサイドに比べて少ないこのポジションならシルベストルより頼りがいがあります。
で、超問題なのは前半のニステルに続いてサハのフィニッシュ。
完全に自信喪失してますね...
後の日本、そして中国遠征で得点をもぎ取って本来の彼に戻って欲しいです。
無得点で終わるのかなと観客が帰り始めた後半70分近くに、ギグスのクロスからサハのチップをキーパー前でロッシーが押し込んで先制。
ホッとしました。
なんか凄くすっきりしない1点でしたがこういうところで決めなければいけないのがストライカーですよね。
そしてキーパーのクリアミスを30ヤード付近で拾った英国でのビザが取れない中国人ドンが落ち着いてフィニッシュ。
スミスが凄く喜んでました。
ビザの関係で日本でのプレーは分かりませんが、地元中国で思いっきりアピールして欲しいです。
彼の体格からみてスタミナがありそうなので右サイドバックなんて良さそう。
とにかくおめでとう!
という事で、今回の2セットからベスト11をピックアップしてみました。
by jukmann
| 2005-07-24 14:39
| - Man Utd